コミュニケーションのズレとコツー10/30「働く人のためのメンタルヘルス・巣ごもりセミナー」について

2026年10月30日の「働く人のためのメンタルヘルス・巣ごもりセミナー」では、「コミュニケーションのズレとコツ」をテーマにお話をします。


例えば、会社の中で、困っていること周囲に伝えているのに、そんなに心配しなくても大丈夫だよと言われてしまい、本当に困っている様子が伝わっていないときはありませんか?また、他には、接客している中で必要に応じて謝罪をしたとき、謝罪したのに相手がもっと怒ってしまったことを見たことはないでしょうか?上司から、言葉としてはそれほど厳しいことを言われていないのに、業務にプレッシャーを感じることなどはないでしょうか?


セミナーでは、コミュニケーションの要素である、言語的な面と非言語的な面に焦点を当てて、コミュニケーションにおいてズレが生じやすいポイントを解説し、それを踏まえてコミュニケーションのコツをお伝えしていきます。

会社の中での言語的な要素と非言語的な要素

会社や仕事の状況では、業務契約、社内規定、就業規則、業務マニュアルなど、言語的なルールがあることが中心となっていて、仕事としての業務や作業を進めていくことが一般的であると皆さん考えやすいかと思います。


しかし、実際には、会社の環境や対人関係も重要となり、職場の「空気」「雰囲気」や上下関係といった目に見えない要素も重視されますし、マニュアルにははっきり書かれていない・明文化されていないルールや慣習などがあることで業務の進め方が変わってしまうことがあると思います。

コミュニケーションを言語的な要素と非言語的な要素から考えると

人は相手とコミュニケーションをする際に、相手の考えや状況を理解しようと判断するときに、実はさまざまなことに影響を受けています。相手が話している言葉の意味や内容・文脈を理解する、言語的な側面についてはもちろんのこと、相手の姿勢、声のトーン、表情、身振り・手振り等を含む非言語的な側面も、判断に影響を与えるのです。

コミュニケーションは言葉だけではなく、非言語的な要素も含む複数のレベルを含むことがあります。

複雑なのは、場合によっては、この言語的な要素と非言語的な要素が全く逆の方向を示しているときもあります。例えば、ある人に、①にこやかな笑顔で「あなたはすごい人だね」と声をかけられたとき、②顔を顰めた状態で、低い声のトーンで「あなたはすごい人だね」と声をかけられたとき、いずれも発されている言葉は全く同じですが、声かけは真逆の印象を受けませんか?

実は、人は、言語的な要素と非言語的な要素が矛盾しているとき、非言語的な要素の方を「その人の本音」として理解しやすいと言われています。

心理学の理論からみる、コミュニケーションのズレとコツ

セミナーでは、言語と非言語のレベルの内容が互いに矛盾しているときに起きていることを「ダブルバインド(二重拘束)理論」と言う心理学の理論から説明します。

そして、最初に例に挙げた、困っていること周囲に伝えているのに上手く伝わっていないとき、謝罪したのに相手がもっと怒ってしまったとき、言葉としてはそれほど厳しいことを言われていないのにプレッシャーを感じるときなどを解説していきます。

注意するべきなのは、このようなコミュニケーションのズレが生じるときには、落ち込みや失望・緊張などのメンタル面の不調も付随しやすいことです。そのため、まずは理論を知っていただき、そしてそれを踏まえて、コミュニケーションのコツについてもお話ししていきたいと思います。

今回は、仕事の場面を想定して例を挙げましたが、親子関係や夫婦・パートナー関係におけるコミュニケーションを円滑にするためにも知っておくと良いコツになります。
次のブログでは、親子関係でコミュニケーションのズレが生じるときを例に挙げて説明します。

次回のセミナーは2027年1月を予定しています。詳細は、セミナーページにご案内していきますので、ご自身のご興味のある内容を選んでお気軽にご参加ください。

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この記事を書いた人

小島 綾子のアバター 小島 綾子 公認心理師

とりのこ心理オフィスは2021年に開室したカウンセリングルームです。
霞ヶ関アーバンクリニック(現在は閉院)線維筋痛症の専門外来での15年の経験を活かし、「痛みを伴う病気」と「女性の困りごと」への心理的サポートを行っています。丁寧にお話をうかがい、ご自身なりの最適解を見つける「切れ目のない支援」が目標です。2026年4月より御茶ノ水にて対面カウンセリングや心理検査も開始しました。