人は、不安になったり、心配なことがあると眠れなくなってしまうことがあります。2026年5月29日にとりのこ心理オフィスが主催いたします「働く人のためのメンタルヘルス巣ごもりセミナー」では、睡眠とメンタルヘルスについてを取り上げてお話をしていきます。

メンタルヘルスについてのセミナーを企画しようと思った理由/予防の大切さ

とりのこ心理オフィスが行なっている「カウンセリング」は悩みごとがある方を対象に行うものですが、「働く人のためのメンタルヘルス巣ごもりセミナー」は、“今まさに何かの症状で困っている人に対して”というよりは、社会でちょっとしたストレスは感じながらも大きく困っていない“普通の人”を対象に考えています。
その理由は、私が心理職としての病院勤務歴の中で、リワークデイケアと呼ばれる、うつ病や適応障害などの精神疾患によって休職した方たちが復職するまでの道のりをサポートするセンターで働いていたことがきっかけとなっています。センターのある土地柄故に、いわゆる大企業と言われる会社にお勤めの方にも多数お会いする機会となりましたが、それまでこころの不調を感じたことがなかった人が、調子を崩して、改めて自分が調子が良くなるための傾向を理解するプロセスに伴走する経験となりました。
熱やケガであれば、医療機関に行ってみようという基準がわかりやすいですが、「こころ」は目に見えないので、ストレスが強い環境の中で過ごしていても、真面目なタイプの方ほど「まだ頑張れるのではないか」とギリギリまで頑張ってしまうことも多いのです。リワークでは、ギリギリまで頑張った結果、ある日急に動けない状態になり、その状態が数ヶ月続くような回復までに時間が必要となるケースも多く見られました。「普通の人」にとっては、「こころの健康」や自分の内面の状態は、現実的な仕事と比べると後回しにされてしまうことが多く、病の状態になって初めて無理をしていたことを振り返るということもあります。
そのため、セミナーの内容は、「普通の人」に、予備知識的に心理学・メンタルヘルスについて知ってもらうことで、自分や周囲の大切な人の「こころの健康」に目を向けてもらい、予防としてまずは不調にならないように、その人は不調になっても回復しやすくするためのヒントになることを考えました。
不眠と自律神経について

うつ病の初期症状としては、気分の落ち込み・無気力という症状が強まる前に、眠れない・胃腸症状・食べられない・肩こり等の身体症状が出ることも知られています。「ストレスで胃が痛くなる」と表現されることもありますが、心的な負担は身体の症状を引き起こすきっかけになります。また、こころと身体には「心身相関」といって、こころの緊張が身体の緊張を誘発し、また、身体の緊張がこころの緊張を誘発することもある、心と身体の双方向性の関係があります。つまり、身体の状態が悪いことが長く続くと、こころの状態が改善することを阻害する可能性もあるのです。
今回のセミナーでは、人の生活にとって基本的な「睡眠」について取り上げ、その背景となる自律神経の仕組みを説明します。
睡眠に関しては、内科や内分泌科・または精神科や脳神経内科を専門とする医師の先生方から詳しく身体的なエビデンスに基づいた「よく眠れるための方法」などについて、近年、著書やSNSでの発信等が多数発表されているため、手軽に情報を得られるチャンスもあるのではないでしょうか。そのためセミナーでは、特に、「不安になったり、心配なことがあると眠れなくなってしまうこと」とはどういうことかその仕組みについて、また、安眠を導く“ものごとの考え方”のヒントを含めた対処を取り上げる予定です。
今後の「働く人のためのメンタルヘルス巣ごもりセミナー」について

なお、今後も「働く人のためのメンタルヘルス巣ごもりセミナー」は、3か月に1回ほど不定期に開催していく予定です。「巣ごもり」と名付けたのは、オフィス名である「とりのこ=鳥のたまご」からの連想でもありますが、週末前の金曜日の夜にお家でリラックスしながら気軽に聞いてもらえるようなセミナーができればと想いもありました。

次のセミナー内容は、「怒りの感情の取り扱いについて」を計画しています。詳細は、セミナーページにご案内していきますので、ご自身のご興味のある内容を選んでお気軽にご参加ください。